Googleアナリティクス分析・診断

[ 編集者:シーライヴ株式会社    2015年09月17日    更新 ]

Googleアナリティクス分析・診断の必要性

 Webサイトの新規構築、リニューアル、デザイン、機能などにおいて、担当者・Webプロダクションが主観的な判断に陥ることは、しばしばみられることです。あるいは、無意識のうちに陥る場合もあります。

 Webサイト戦略コンサルティングの項でも述べているように、“彼を知り(敵を知り)、己を知らば百戦危うからず”というのが、戦略的Webサイト構築の本質だとすれば、このGoogleアナリティクス分析・診断は、まさにそれを具体的に解決する手段のひとつです。

 Googleアナリティクス分析・診断ではじき出される数値は、現状のWebサイトを表すバロメーターです。Webサイトの新規構築は、人間に例えて言うなら手術前の状況に置き換えられます。

 外科医が手術前に生理検査もせず、病状もわからないまま手術を行うでしょうか。仮にわからないまま手術を行えば、どんな玄人医師であっても十分な施術結果が得られない、最悪の場合は人命にも関わってくる危険性があると思います。

 Webサイトの新規構築でも、適当な施術をしても十分な結果が出ればいいとは思いますが、逆に危険性も十二分にはらんでいると言えます。

 シーライヴ株式会社では、Googleアナリティクス分析・診断を用いて適切なWebサイトの新規構築を行っています。どんな玄人であっても、判断を誤ることはあります。誤りを極端減らす為にも、主観的な判断に拠らず、論理的な裏づけを与えるために、Googleアナリティクス分析・診断を用いることが必要です。

Webサイトのファンダメンタルズ

 Googleアナリティクス分析・診断はまず、仮説を立てることがポイントです。その仮説を立証する為に、Googleアナリティクスから得られるデータを多数集めます。

 ここで、仮に関連するデータを多数集めることができれば、その仮説の確からしさが高いということが言えます。逆に、関連するデータがあまり集まらないとすれば、その仮説の確からしさが低いということが言えます。

 Webサイトのあるべき姿へ一足飛びに向かおうとすることは、ハイリスクな上に十分なリターンが得にくいと言えます。Googleアナリティクスは、Webサイトを戦略的に構築する上で唯一、数値化されたデータで分析を行うことができるツールです。

 医師がどんな診療を行う上でも、体温や血圧を計るように、Webサイトを戦略的に構築する上でGoogle
アナリティクスは切っても切りはなせない手段です。

 Googleアナリティクスはまさに、Webサイトのファンダメンタルズと言えます。

◆ファンダメンタルズ
 ファンダメンタルズとは、国や企業などの経済状態などを表す指標のことで、「経済の基礎的条件」と訳されます。
 国や地域の場合、経済成長率、物価上昇率、財政収支などがこれに当たり、企業の場合は、売上高や利益といった業績や資産、負債などの財務状況が挙げられます。
 ファンダメンタルズをもとに株価や為替の値動きを予測することをファンダメンタルズ分析といいます。
 (出典:SMBC日興証券Webサイト http://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/fu/J0039.html)

Googleアナリティクス分析・診断の概要

 Googleアナリティクス分析・診断は、自社Webサイトへのアクセスの量と質を見ることから始まります。

 セッション数・ユーザ数など、単純な量の値と、平均ページビュー・サイト滞在時間・アクセス元のサイト・ランディングページ・離脱率が高いページ・検索キーワードなど、複合的な質の値を組み合わせて、分析・診断を行います。

 上記の項目は、一つだけを取り出して数値が高いから良い、低いから悪いと一概に決めつけることができません。

 いくつかの項目を組み合わせ、Webサイトの性質、アクセスの推移、お客様の目指す方向性なども勘案し、診断結果に取り入れることが重要です。数値を眺めるだけの分析では、十分な診断結果を提供することができません。

 Googleアナリティクス分析・診断は、決して定型化できるものではありませんので、経験豊富なアナリストによる診断が不可欠です。

 Googleアナリティクスによって得られたデータと、データだけではわからない人間のみがわかり得る部分、
この二つを合わせることで初めて、正確な診断結果を得ることができます。

Googleアナリティクス分析・診断の実際

[1]今回のWebサイト構築・リニューアルの目標・目的の明確化。
[2]アナリスト(分析担当者)によるGoogleアナリティクス分析。
[3]分析項目ごとに注目点をあげ、仮説を立てる。
[4]次期Webサイト構築・リニューアルに向けた基本戦略策定(処方箋)。

分析後の処方箋=改善策の実施計画

 分析が完了しても、所与の目的が達成されたとはいえません。分析は、あくまで問題点・改善点の抽出に過ぎないからです。それらの課題を具体的にどのように解決するか、その処方箋が提示されてはじめて分析した意義が明らかとなります。

 分析結果と、そこから導き出された課題をどのように解決していくのか、その処方箋をもとに、段階的フェーズ、優先度、具体的な解決策のレシピまでを含んで、このGoogleアナリティクス分析・診断ははじめて効果を発揮します。

 このようなロードマップにより、質の高い課題解決策と網羅性を実現し、確実に解決することをフォローします。これにより、Webサイトの構築・リニューアルにおいて、より合理的に目標にアプローチすることが可能となります。